あなたは誰かと待ち合わせをするときにどんなところをつかっていますか?
近年は大半の人が携帯電話を所持していますのでなくなってしましましたが、私が子供のころには駅には掲示板(黒板?)がありメッセージを書くことができたような気がします。
他にも駅前にあるモニュメントなどにも誰かを待つ人たちがたくさんいたような気がします。
その多くは今はあまり利用されていませんが、今も待ちあわせスポットとして利用されているものも多くあります。
今回はそんな東京にある有名な待ちあわせスポットについてまとめてみました。
渋谷駅 ハチ公像
(出典:wikipedia)
日本一有名な待ちあわせスポットといえばここではないでしょうか。
死んだ飼い主の帰りを渋谷駅の前で約10年間のあいだ待ち続けた秋田犬のハチの銅像です。
現在の銅像は1948年に設置された2代目で初代の銅像は戦時中に金属物資の不足により融解され、機関車の部品となり東海道線を走っていたそうです。
また、ヘレン・ケラーが来日した際に渋谷を訪れてハチ公像に触れているといったエピソードがあります。
ヘレン・ケラーは“カミカゼ”という名の秋田犬を贈られともに帰国して、これがアメリカに初めて持ち込まれた秋田犬だというエピソードがあるように秋田犬と縁が多い人物だったようです。
そんな中犬のハチですが、1923年(大正12年)11月10日生まれのハチはもうすぐ生誕100周年を迎えます。
池袋駅 いけふくろう
(出典:GoogleMaps)
池袋駅北改札にあるいけふくろう。
私はここで待ち合わせをした際にここに辿り着くまでに迷った記憶が…。
そんないけふくろうは昭和62年9月に設置。
池袋とふくろうをかけているのではなく、池袋の地名の由来が「昔ふくろうが生息していたから」という説があり、そこからふくろうの銅像の設置がされたようです。
ちなみに隣の子ふくろうの像は、駅近隣の小学校から寄贈されたもののようです。
東京駅 銀の鈴
(出典:wikipedia)
東海道新幹線が誕生して、東京駅にお客さまが急増し待ち合わせに困る人が現れたため、「待ち合わせ場所として、巨大な銀色の“神社鈴”をつり下げたらどうか」と当時の東京駅 関口要之助 乗客助役が提案したことがはじまりのようです。
鈴をモチーフとした理由は神社で鈴をつけた紐をゆすってから拝むのは、神様を呼ぶためのものでありますが、鈴は神様だけでなく人を呼び注意を促す道具として使われており、待ち合わせ場所の意味合いに加え上記内容がマッチしていることから銀の鈴が生まれました。
移動や変更が繰り返され、現在展示されているものは4代目で昨年(2018年)の5、6月に初代から4代までが展示されていました。
新宿駅 アルタ前
(出典:wikipedia)
数年前までは『笑っていいとも!』の公開生放送が行われていたことで有名なスタジオアルタも待ちあわせ場所として有名です。
新宿駅東口駅前にある主に商業施設が入居するビルです。
ちなみに2000年にダイビルが所有権を取得したことからビルの正式名称はアルタではなく「新宿ダイビル」となっております。
銀座三越駅 ライオンの銅像
(出典:wikipedia)
東京の日本橋三越デパート本店の正面玄関には2体のライオンの銅像が置かれていています。
このライオン像が誕生したのは大正3年(1914)で100年以上もの歴史があり風格を感じさせます。
ライオンの大きさは、足から尾まで269センチメートル、頭までの高さは120センチメートルもあり実物大サイズとなっています。
なぜライオンの像が置かれているかというと、支配人の日比さんが大変なライオン好きだったのと、三越が「百獣の王ライオン」のようにデパート業界に君臨するようにとの念願を込めて設置されたという逸話があります。
5つの待ちあわせ場所のモニュメントを紹介しましたがいかがだったでしょうか?
もし上記の場所で待ち合わせをする際はここに書かれたエピソードを思い出して是非歴史に思いをはせてみてください。