【2級・3級】色彩検定とカラーコーディネーター検定試験の2級に合格したから2つの資格試験を比較してみる【2019年度版】

【2級・3級】色彩検定とカラーコーディネーター検定試験の2級に合格したから2つの資格試験を比較してみる【2019年度版】





この記事は2019年3月7日現在の情報です。
掲載されている情報については最新の情報とは限りません、受験の際は必ずご自身で受験内容をご確認下さい。

2019年度試験日時

夏季
色彩検定(2級,3級,UC級) 6月23日(日) 【申し込み期間 3/11(月) ~ 5/23(木)】
カラーコーディネーター検定試験(2級,3級) 6月16日(日) 【申し込み期間 3/26(火) ~ 4/26(金)】
冬季
色彩検定(1級,2級,3級,UC級) 11月10日(日) 【申し込み期間 8/1(木) ~ 10/10(木)】
カラーコーディネーター検定試験(1級,2級,3級) 12月1日(日) 【申し込み期間 9/17(火) ~ 10/18(金)】

受験される方は頑張ってください!

2018年の11月,12月に色彩検定2級とカラーコーディネーター検定試験2級を受験し、どちらも合格してきましたので両試験の比較と同時受験を考えている人に向けた記事を書きたいと思います。

今回の記事では両資格を比較まとめしたものを記載したいと思いますので受験を考えている人やどんな資格か興味のある人は参考にして貰えたら嬉しいです。

以下、2つの資格試験の公式サイト
色彩検定
カラーコーディネーター検定試験

 色彩検定、カラーコーディネーター検定試験比較表

両試験の試験内容を簡単にまとめて表にしました。(内容は2019年現在の情報です。)

     色彩検定 カラーコーディネーター検定試験
認定団体 公益社団法人 色彩検定協会(A・F・T) 東京商工会議所
実施時期 1級 ⇒ 1次試験(11月)2次試験(12月)の年1回
2級,3級,UC級 ⇒ 夏期(6月)冬期(11月)の年2回
1級 ⇒ 冬季(12月)の年1回
2級,3級 ⇒ 夏期(6月)冬期(12月)の年2回
受験費用 【1級】15,000円
【2級】10,000円
【3級】7,000円
【UC級】級6,000円
【1級】9,440円
【2級】7,340円
【3級】5,250円
試験形式 【1級】1次:マークシート方式(一部記述式)
2次:記述方式(一部実技)
【2級】マークシート方式(一部記述式)
【3級】マークシート方式
【UC級】マークシート方式(一部記述式)
【1級】マークシート方式および論述問題
【2級】マークシート方式
【3級】マークシート方式
合格ライン 各級満点の70%前後
問題の難易度により多少変動
100点満点とし、70点以上をもって合格
合格率 2017年度(2018年のデータが発表されていないため)
【1級】35.6%
【2級】64.9%
【3級】73.6%
2018年度
【1級】37.1%
【2級】35.1%
【3級】58.5%
方向性 ファッション分野 学術的・工業的分野

※ここからは試験について細かく比較をしていきます、私が受験、勉強した範囲が両試験の2級、3級までなので1級と色彩検定のUC級については確かな情報ではありませんのであしからず。

 

 色彩検定とは

色彩に関する資格試験は複数ありますがその中で一番の知名度や受験者数を誇るのが色彩検定です。

色彩検定は元々ファッションカラーコーディネーター検定試験という名称の試験であったことからもわかるように基本的にファッション業界で働く際に力を発揮できるように作られた資格となっております。

試験ではどちらかというと理論的な部分より実際に使用できる知識について問われることが多いです。

また、2018年度からUC(色のユニバーサルデザイン)級が新設されました。

UC級の内容は『色が見えるしくみ、ユニバーサルデザイン、色覚の多様性、高齢者の見え方など。配色における注意点や改善方法を理解している。』かを問う内容となっております。

 

 カラーコーディネーター検定試験とは

カラーコーディネーター検定試験は仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる検定試験です。

認定団体が東京商工会議所であるようにファッション分野だけでなく、色の着色や測定方法、照明の特性、市場調査や分析法、工業デザインなど工業分野に関する問題も多く出題されます。

色の性質・特性など、色彩の知識を身につけることでファッション以外の商品開発や建築など実務において様々な場面で活かすことを想定して設立された資格、それがカラーコーディネーター検定試験です。

なお1級は「ファッション色彩」「商品色彩」「環境色彩」の3分野に試験が分かれており、より専門的な分野に関する知識が必要です。
(全分野の合格を狙うなら最低3年の年月が必要となります。)



 資格取得のメリットは?

両資格ともに資格を取得したことで直接就職に活かせたり、仕事を取得できるといったものではないと思います。

とはいえここで学んだ内容を実際の仕事や趣味の分野に活かすことは大いに可能です。

この資格だけでなくインテリアコーディネーターなどの建築関連資格やメイクアップ・ヘアーなどファッション系の関連資格等と一緒に取得することでより良い仕事や提案が出来るようになる事でしょう。

また色彩に関する専門家やカラーコーディネーターとして活躍する人の中には色彩検定、カラーコーディネーター検定試験1級両方を取得している方も大勢います。

 

 試験難易度

私が受験を参考にする際参考にさせていただいたサイトに難易度は以下のように書かれていました。

カラコ1級 ≒ 色彩検定1級 > カラコ2級 > 色彩検定2級 > カラコ3級 > 色彩検定3級

1級は実際に受けていないの判断できないのですが概ね同意できます。

あえていうなら個人の意見では2級までは

カラコ2級 >> 色彩検定2級 ≧ カラコ3級 > 色彩検定3級

位のイメージでした。

カラーコーディネーター2級は色彩検定1級と一部試験範囲が被っており、覚えなければならない量が多かったです。

逆に一番簡単な色彩検定3級は時間が確保できれば人によっては1週間程度の勉強量で合格できる人もいるのではないでしょうか。

また大きく異なる点としては色彩検定が試験の難易度によって多少合格ラインが上下するのに対して、カラーコーディネーター検定試験は合格ラインが全体の70%正解で固定のため、受験した回の難易度によって合否が左右される事でしょう。

《参考》
色彩検定2級    2017年合格率 64.9% 2016年合格率 62.8% (ほぼ同じ)
カラコ検定2級 2018年合格率 35.1% 2016年合格率 45.4% (年により変動あり)

カラコ2級は前回(2018年度冬)の合格率が30.1%と低かったため2019年は狙い目かも…?。

なお、色彩検定UC級の難易度は受験者情報によると3級と同等かそれより簡単との事です。

なのでまとめると難易度は下記の順番だと思います。

カラコ1級 ≒ 色彩1級 > カラコ2級 >> 色彩2級 ≧ カラコ3級 > 色彩3級 ≧ 色彩UC級

 

 試験傾向

色彩検定…視覚に頼る問題もある。
カラーコーディネーター検定試験…暗記が必要な部分が多い。

色彩検定では色名を実際に答えさせる問題や自分で配色を考える問題が出題されます。

ある程度パターンなので暗記といえば暗記ですが感覚的な問題といえなくもないでしょう。

例えば以下のような問題が出題されます。
①『以下の色の慣用色名を答えよ(4択)』


①煤竹色 ②色 海老茶 代赭

▲正解は海老茶 (反転で表示)

浅葱(あさぎ)とか朽葉(くちば)とか多分人生で初めてポケモンの町の名前が役に立った試験だと思う(笑)

②『以下のポスターの背景と右下のイラストの配色をしなさい』

▲写真の転載は不可なのでイメージ図です。複写を疑われないようにわざと下手に書いてます。絵心がないわけではないのです。

上記のような問題は過去問や練習問題をといている時は中々楽しめますが本番は時間との戦いになるので結構焦ります。

②のような問題は好きな色を入れればよいのではなく、基本的に解法パターンがあるので問題集や過去問で勉強すると良いです。

対するカラーコーディネーター検定試験では歴史、科学、工業と広い分野から出題されます。

テキスト等で重要部分(強調や赤字で記載されている単語)だけでなく細かい部分も出題されるので何度もテキストを読みこむことが重要です。
実際の試験でも『こんなところ出るのか!?』という問題がいくつもありました。

個人的には絵画や建築、色彩の歴史等の歴史分野は勉強していて楽しかったです。



 受験者層

受験者数そのものは色彩検定の方が多く、どちらの試験も若い女性が多かったです。
あえて言うならカラーコーディネーター検定試験の方が年配の男性の受験者が多かった気がします。
(認定団体が簿記などでおなじみの東京商工会議所だからでしょうか…?)

空席も多少ありましたが他の試験に比べて多いとは感じませんでした、学校や会社で強制で受けさせられるのでは無く、個人的な勉強や自己啓発として受けている人が多いのではないかと思います。

 

 結局のところどっちの試験をうけたらいいの?

色彩検定 …ファッション分野やイラストやサイト作成など実践的に活かす機会が多い方
カラーコーディネーター検定試験 … 業務などで専門的な知識を必要とする方

2級までの範囲では実際に勉強をしてみて知識量が多く得られたのはカラーコーディネーター検定試験で自身がサイトデザインやレイアウト作成時に活かせそうだと思ったのは色彩検定だと感じました。

仕事上の取引先や自分の取り扱ってる商品で色彩そのものに関する知識を取得したい人はカラーコーディネーター検定試験、実際に服装やイラストやサイト等のデザインに活かしたい場合は色彩検定がおすすめです。

もしどちらを受けるのか悩んでいる場合は参考にしてみてください。

 

 私が使ったテキスト(おススメ)

私は公式テキストは使用していません。また専門学校や資格の学校も利用せず独学で合格しました。

使用した教材は以下のものです。おススメを書きましたがテキストは本屋等で探してわかりやすそうなもので良いと思います。
過去問は大事なので買うことをおススメします。

色彩検定復習とか

わかる!色彩検定3・2級問題集

長谷井泰子 新星出版社 2009年10月
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▲時間があいたときに復習に使っていました。2、3級両方受けるならやって損はないかと。

色彩検定2級・3級

色彩検定テキスト&問題集3級

西川礼子 成美堂出版 2009年09月
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この1冊で合格!色彩検定2級テキスト&問題集

桜井輝子 新星出版社 2017年07月19日
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▲2級と3級違う出版社のテキストを買いましたがどちらもわかりやすかったです。
好みのものをつかうと良いと思います。

カラーコーディネーター検定試験2級

認定講師が教えるカラーコーディネーター2級テキスト&問題集

桜井輝子 成美堂出版 2012年10月
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カラーコーディネーター検定試験2級問題集最新版

東京商工会議所/日本流行色協会 東京商工会議所 2015年02月03日
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▲何冊か見ましたが個人的にはこのテキストが一番わかりやすかったです。
(カラーコーディネーター検定試験のテキストは色彩検定に比べて置いている書店が少なかったです。)

問題集には過去問がついていますが、古い版だと問題傾向が違う部分がありますので最新のものを買うように気をつけてください。

カラーカード

日本色研 新配色カード199a (3×12cm) ビス留め 50533
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どちらの試験も2級までならなくても大丈夫かも。

次回記事では同時受験した感想と試験対策について記載して行きたいと思います。
【2級独学】色彩検定とカラーコーディネーター検定試験 同時受験のすすめ【2019年度試験対応】




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